クシャトリラのミッドレンジ型の理想的プレイング@白き森アザミナデモンスミス戦を例に

クシャトリラのミッドレンジ型の戦い方について、お手本のような美しいプレイができたので紹介します。クシャトリラ独特の、打たせて取る、相手のリソースを奪う戦い方はこうやるんですよ、という記事になります。今回の相手は白き森アザミナデモンスミスで、マッチ戦の1本目、後攻のデュエルになります。なおこのマッチは2-1で勝ちました。

墓地活用テーマと分かったので、アトラクターを投げる

こちらの手札が、スケアクロー・クシャトリラ、クシャトリラ・バース、クシャトリラ・パーピヤス、ディメンション・アトラクター、サモンリミッターでした。メインフェイズに入り、相手はデモンスミストラクトゥスを発動します。それにチェーンしてアトラクターを発動 (トラクトゥス墓地除外からの融合効果がリソースになるので、今回はここにチェーンして打ちました)。アトラクターが通り、相手は二ビルを捨て、魔轟神ルリーをサーチしました。その後、相手はモンスターを出さず、魔法罠2伏せでターンが返ってきます。

スケクシャから妥協展開し止められる

こちらのターン、引いたのは三戦の才。展開するには頼りない手札ですが、今回はアライズハートを目指して展開を試みます。スケクシャ効果を発動し、バースを除外しスケクシャを特殊召喚。スケクシャを対象にパーピヤスを発動しますが、相手は微睡の罪宝-モーリアンを発動しスケクシャを裏守備に。対象不在となりパーピヤスの特殊召喚効果が不発となります  (通った場合はライズを出して、オーガを除外し、バースでオーガ蘇生して3素材アライズ)。処理後、除外されたパーピヤスの効果で、除外されたバースを回収。サモリミとバースをセットし (ブラフで、サモリミ単独だと警戒され魔法罠1枚除去する効果で除去される可能性を警戒し、相手ターンでは恐らく仕事しないであろうバースをあえて裏で出し、サモリミを割られる可能性をケア)、ターンを返します。

サモリミで展開を止める

相手のターン、相手はルリーを通常召喚。ルリー1体でデモンスミス・レクイエムをL召喚。レクイエム効果で、紅涙の魔ラクリモーサをデッキから特殊召喚。ラクリモーサ効果で魔を刻むデモンスミスを墓地に送ります。相手は墓地のデモンスミス効果を発動し、レクイエムを戻し (こちらが充分展開できなかったので、魔を刻むデモンスミスにセクエンツィアを装備し、デモンスミス・アグヌスデイでワンキルを狙ったと思われます) 特殊召喚を試みるも、これにチェーンしサモリミを発動、デモンスミスの特殊召喚を阻止します  (羽根などでサモリミを除去される可能性を考慮し、デモンスミスの蘇生効果にチェーンして不発にする意図があります)。これで相手は動けず、ターンが返ってきます。

オーガでデッキトップを操作し、バースでリソースを奪う

こちらのターン、ドローしたのはティアラメンツ・クシャトリラ。メインフェイズに入り、バースを開き、ティアクシャを通常召喚します。ティアクシャの召喚成功時効果で、こちらのデッキトップから3枚墓地に送ります。ティアクシャで墓地に送ったカードの中に、オーガがいたので、バース効果でオーガを攻撃表示で特殊召喚、相手はこれにチェーンし増殖するGを発動しドローします。オーガ起動効果でプリペアをサーチします。ここでバトルフェイズに入り、オーガで攻撃宣言し、攻撃宣言時効果を発動、デッキトップの上5枚をめくり、白き森カードを確認し裏除外しつつ、デッキの一番上のカードが灰流うららであることを確認します。そしてラクリモーサを戦闘破壊。その後ティアクシャで直接攻撃し、2300ダメージを与えます (先にティアクシャで攻撃するほうがライフを取れるのですが、早めに情報アドバンテージが欲しいと考え、先にオーガで攻撃しました)。メイン2に入り、相手がモンスター効果を使っているので、三戦の才を発動し、2ドローを選択。相手はこれを嫌がり、抹殺の指名者で三戦の才を除外して無効化。これが裏目で、相手が魔法を発動したので、バース効果を発動し、墓地から魔を刻むデモンスミス、女ラクリ、ルリーを裏除外します。これでお相手サレンダー、このデュエルに勝利します (レクイエムの方が墓地にあれば、バースにチェーンして女ラクリ効果で自身をデッキに戻してレクイエム蘇生して、その後通常召喚したモンスターとレクイエムでリトルナイトを出してサモリミを除外し、その後展開できる可能性がありますが、デッキトップ操作を解除してしまった結果トップがうららではなくなり通常召喚できる保証がなく、リトルナイトで止まった場合勝機がない上、白き森アザミナギミックは魔法を使い墓地リソースを活用するので、サモリミを除去できてもバースで詰んでしまう可能性が高いです)。

今回のリソースを奪う勝ち筋解説

今回最終的に達成した局面は、こちらの場にオーガ、ティアクシャが攻撃表示で並び、裏守備にスケクシャ。魔法罠にバースとプリペア、サモリミが並びます。相手の墓地には展開に使えるカードがなく、白き森モンスター1枚と、魔を刻むデモンスミス、女ラクリ、ルリーが裏除外されていて (デモンスミスが機能不全になっていて)、デッキトップがうららに固定され (一応相手が抹殺の指名者を発動したので、デッキトップ操作は解除され、トップがうらら固定ではなくなっています)、こちらはEXからモンスターを出していないので、ティフォンを出すこともできない、という状況です。更に相手場のモンスターは更地です。この状態で、トップドローで羽根などの魔法罠を除去するカードを引いて展開するか、2回以内の召喚特殊召喚でオーガとティアクシャを抜く必要があります。この状態になってしまえば、本来の出力が高いデッキであっても何もできないでしょう。今回は最終的に、盤面とリソースで差をつけてはいますが、それ以上に相手のリソースを奪い、ターンを返しても活路がない状態に追い込んでいます。相手の展開を遅延させている間にリソースを奪いきる的な戦い方が、ミッドレンジ型クシャトリラで目指すべき勝ち方に思います。

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