頭類人のクシャトリラ (2410制限) の構築を少し解説@32人参加の大会優勝後に聞かれること増えたので
自分が2024年10月~11月前半まで使っているクシャトリラの構築について少し紹介してみます。対戦した人等、一部知っている人は知っている特殊な部分についてはここでは非公開としています。メインデッキの通常召喚権を使って出す想定されるモンスターはライズハートのみの計3枚、10枚が通常特殊召喚するモンスターになります。残りの誘発等は状況に応じて場に出したり出さなかったりすると思われます。
この投稿は基本的な構築論を踏まえた応用的な位置づけで、構築についての基本的な考え方は前に投稿したこちら (クシャトリラというテーマで勝つことについて考える) に書いてます。より新しい構築はこちら (頭類人のクシャトリラ (2504制限) の構築の解説@アトラクター制限&サモリミ禁止のリペア) にまとめています。
メインデッキ
テーマモンスター (クシャトリラ) 10枚
- クシャトリラ・ユニコーン: 制限カードのため1枚採用。説明不要の中心モンスター。
- クシャトリラ・オーガ: 3枚の採用。ユニコーン同様にチェーンブロックを組まずに特殊召喚できる (最初に場に出したい) クシャトリラとして、シャングリラから呼び出すクシャトリラとして採用。相手のリソースが少ない (事故や制圧盤面を返した後など) 場合は、デッキトップ操作が強い。ロックが成立した (かけられた) 場合の打点要因としての需要がある。必須枠と思う。
- スケアクロー・クシャトリラ: 2枚の採用。殴るスキドレとしての役割 (ローガーディアンの無力化、バグースカ突破、天盃龍の無力化など) が環境に有効と思われるので2枚の採用。スケクシャ存在下で適当なクシャトリラで殴れば、完全耐性以外の耐性や無効効果はアライズの裏除外やパライゾスの破壊効果を挟む等して突破できる (例レディ、アストラム、耐性アンヘル、デッドネーダーなど)。自分の墓地 (手札) から (クシャトリラ) カードを除外してリソースを稼ぐ役割もあり、場合によってはニビルケアに使うため必須と思われる。ライフォビアを強く使う意味でも2枚。
- ティアラメンツ・クシャトリラ: 1枚の採用。制限カードではあるが、クシャトリラでは1枚が妥当と思う。自分のデッキから墓地送りをしてバースやスケクシャの除外要因を稼ぐ役割、相手のデッキから落として (アライズいるときにシャングリラで出して除外攻めしつつアライズの素材確保など) リソースを削る役割がある。スケクシャ同様に墓地からクシャトリラカードを除外する役割があり、引きによっては手数が増えるため採用。
- クシャトリラ: ライズハート: 3枚の採用。バースやパーピヤスと併用すれば初動になり、レベル7と並べれば展開できる可能性がある。状況に応じてクシャトリラカードをデッキからコストで除外することで、いろいろな選択肢が取れる (一番有名と思われる動きがシャングリラが出ている時ビッグバンを除外し、シャングリラのX素材のクシャトリラを特殊召喚する動き)。手札からの特殊召喚効果も有力。裏除外で相手のデッキを削る役割がある。また、他のクシャトリラと違い戦士族なため、センサーをすり抜ける可能性がある (センサーであれば、ダムドをつくって割に行く等)。後攻の場合は重ね引きが手数にならない (事故要因) 可能性があるので、多くの場合1枚パンクラと交換。
クシャトリラをサポートするモンスター 4枚
- 雷仙神: 2枚の採用。ライフコストを3000払うことでチェーンブロックに乗らずに (ターン1等の縛りなく) 特殊召喚できる。まず手数が増える恩恵は大きく、入れていると展開が伸びる可能性が高まると思われる。ライフコストは痛いものの、現状で条件が甘くチェーンブロックに乗らずに出せるレベル7はこれくらいなので、有用と考える。
- 黒魔女ディアベルスター: 制限カードのため1枚の採用。アトラクターとのかみ合いが悪いのが悩みどころではあるが、チェーンブロックに乗らない特殊召喚で出せるレベル7として有用。クシャトリラでは基本的にはX素材にしたいので、サーチする罪宝は罪宝狩りと反逆 (後攻用、サイド) としている。クシャトリラの苦手な裏返しに対してある程度抗えるカードで、裏返されたクシャトリラを割って場に出てレベル7の数を稼ぎながら、墓地に送ったクシャトリラをバースやスケクシャ等でリソースにする役割がある。エルドリッチみたく、こちらが張った永続を自分で解除する役割がある (サモリミなど)。また、魔法使い族なため、里ロックの解答になる。
- XXX: 知っている人は知っている。
手札誘発 11枚
- 増殖するG: 2枚の採用。準制限につきこの枚数。アトラクターがあると腐るが、自分の構築は (特に後攻の時) 手数があるのでGと相性が良いと考える。
- ディメンション・アトラクター: 2枚の採用。準制限につきこの枚数。アトラクターを積めるのがクシャトリラの強みの一つと考える。墓地を使う展開系を中心に活躍。ライゼ、マリス、天盃などであっても盤面を弱められる場合が多い。
- 灰流うらら: 3枚の採用。説明不要。相手の展開を止め、Gをはじく役割。レベル7が多いので、レベル10シンクロを出すためにも使用。
- ドロール&ロックバード: 1枚の採用。アトラクターと併用できないのが弱みではあるが、一部のデッキを機能停止させられるので採用。Gをはじく役割としても使用。
- 無限泡影: 3枚の採用。説明不要。無効系の手札誘発であり、アトラクターと併用できて後攻6枚目で引いても仕事するので採用。永続に対する対処手段でもある。
魔法カード 11枚
- クシャトリラ・パーピヤス: 2枚の採用。展開を伸ばすのに有力。除外ゾーンのクシャトリラカードを回収する (リソースを稼ぐ) 役割もある。名称ターン1で引き被りが弱いため2枚とした。
- クシャトリラ・バース: 2枚の採用。墓地除外から選んで蘇生なため、墓穴を打たれてもクシャトリラを蘇生でき、クシャがいるとき魔法を使えば相手墓地から3枚裏除外できるぶっこわれカード。ライズと合わせて引けば組み合わせ初動にり得る。名称ターン1で引き被りが弱いため2枚とした。
- 六世壊=パライゾス: 制限カードのため1枚の採用。書いてあること全部強い。①のサーチ効果が有名だが、②の打点上昇と、シャングリラが効果を使うと (自分、相手ターンに) 除去ができる効果もよく活用しています。スキドレ下でもシャングリラを空打ちして除去を打てます。説明不要の中心カード。
- 肆世壊=ライフォビア: 1枚の採用。このデッキではスケクシャをサーチする (のでスケクシャ2枚の採用)。(お互いの場に合計) 守備が3枚いると相手フィールドのカードを割ることができるため、主にロックを解除する際に活躍。メインギミックで永続を割れるカードとして重要。地味だが相手の打点を守備の数だけ下げる効果も有用。
- テラ・フォーミング: 制限カードのため1枚の採用。パライゾスかライフォビアを必要に応じてサーチする。
- 金満で謙虚な壺: 制限カードのため1枚の採用。初動が薄いため、初動になるカードや必要な組み合わせを引きに行くのに活用。しれっとヌトスを裏除外し、アライズの素材として拾う動きをするために能動的に使うことも。
- 三戦の才: 1枚の採用。誘発が多い環境のため採用。先攻の場合メインフェイズに、うらら、G (サイチェン後など、クシャとわかっている場合はドロー、スタンバイに打たれることが多い)、ドロバ、ロンギ (サイチェン後に多い)、ニビル等を打たれる場合を想定。後攻では相手のモンスターでの妨害を受けた後に使用。枠の都合と名称ターン1の引き被りを避けるため1枚採用。
- 罪宝狩りの悪魔: 制限カードのため1枚の採用。ディアベルスターをサーチし手数を増やし、(サイチェン後に) 反逆を回収してドローするのに使う。アライズの素材に入れて回収効果をお代わり可能。
- 次元の裂け目: クシャトリラと相性の良い永続として1枚の採用。言わずもがな墓地メタのほかに、発動後、G、うさぎ、ヴェーラー、ドロバを使えなくさせる意味がある。
罠カード (泡を除く) 4枚
- クシャトリラ・プリペア: 1枚の採用。スケクシャ等で除外して展開につかったり、罠をメインギミックに組み込むデッキには妨害になる。ニビルケアにも使え、長期戦では手札からクシャトリラを出力したり、バトルフェイズに特殊召喚してニビルを回避するなど、器用な立ち回りができる。3枚あるオーガでサーチできる点、罠故の遅さと引き被りの弱さのため1枚採用。
- クシャトリラ・ビッグバン: 1枚の採用。除外して展開に使うのが主な役割。リソースゲームになる場合に特に有力。場に出してモンスター版拮抗勝負的な使い方をするのも盤面によっては強力。3枚あるオーガでサーチできる点、罠故の遅さと引き被りの弱さのため1枚採用。
- サモンリミッター: 1枚の採用。クシャトリラと特に相性が良い永続として採用。展開系を全般的に見れ、サモリミ下では相手ターンに展開できるクシャトリラの強みが生きる。
- 神の通告: 1枚の採用。環境をみたメタカードとして採用。ライゼオルに対して刺さる永続が限られるため、特殊召喚無効、モンスター効果無効をうてるカウンター罠を重視した。
エクストラデッキ (15枚のうち13枚を紹介)
- クシャトリラ・アライズハート: 2枚の採用。テーマのエースモンスター。2枚使う局面は多々あるので2枚の採用。パーピヤスで回収可能ではある。シャングリラの効果を使ってから出したいが、3枚レベル7を並べでXすることも多い (特に墓地を使う対面)。
- クシャトリラ・シャングリラ: 2枚の採用。テーマの展開起点となるモンスター。2枚使う局面は多々あるので2枚の採用。自爆特攻してアーゼウスの下敷きにする場合もある。パーピヤスで回収可能ではある。
- No.89 電脳獣ディアブロシス: 1枚の採用。名誉クシャトリラと言えるくらいシナジーがあるモンスター。基本的には、序盤に出して相手のリソースを削る。中盤に出た場合は、デッキを枯らすか、EXにある解答を奪う役割がある。2枚使いたい局面は少ないので1枚採用。
- 真紅眼の鋼炎竜: 1枚の採用。野球のクローザー的な立ち位置。相手の残りライフ7500以下の時に出すと、ほとんどの場合 (効果の処理後に効果が無効あるいは場を離れるか、カードの効果を発動せず、チェーンブロックをつくらず大型を出される等がなければ) それで勝てる。レベル7を4枚出して攻撃し相手ライフ7500以下にし、レッドアイズを出すプレイを決勝でやり、優勝に貢献したことも。ET、EDにも向いていると思われる。X素材があると破壊耐性があることも使う場合あり。
- 撃滅龍 ダーク・アームド: 1枚の採用。対象をとるが相手のカードをなんでも2枚割れる効果は有用。特にバック割に使うのが有名か。割った場合自分の墓地のカードを除外する効果がクシャトリラとしては有用で、パーピヤス等を除外してリソースを回復したりする役割があるので、後半に活躍する。
- 天霆號アーゼウス: 1枚の採用。相手の盤面を一掃する効果は強力で、クシャトリラのX縛りがあっても出せるので採用。主に後手まくりや、相手の盤面をリセットするのに活躍。
- 厄災の星ティ・フォン: 1枚の採用。基本的にはまくり用で使用。シャングリラやスケクシャ等と併用できる可能性がある。
- フルール・ド・バロネス: 1枚の採用。縛りのないレベル10シンクロとして。クシャトリラには相手の効果に対して無効を打てないので、そこを補完する役割がある。特に上振れた場合のニビルケアで活躍。スタンバイで分解する効果も地味だが有用。
- 相剣大公-承影: 1枚の採用。縛りのないレベル10シンクロとして。クシャトリラはメインギミックで打点3000以上の耐性持ちを処理するのが難しいため、そこを補完する役割がある。除外をトリガーとして効果を発動したり、自分の墓地を除外して破壊を耐える効果もリソース回復に活用でき、クシャトリラとの噛みあいが良い。1枚で状況を変えられるパワーカードとしての採用。
- 旧神ヌトス: 主に金謙で裏除外し、アライズの素材に入れて、墓地におとして除去を打つ役割。相手にマクシムスを使われた場合にも役割がある。
- S:Pリトルナイト: 1枚の採用。汎用リンク2で、相手のカードを除外して除去したり、自分の墓地のカードを除外してリソースを稼ぐ役割。アライズハートと並べば、リトルナイトと共に除外した相手のモンスターをアライズの素材にして再利用できなくする「ゆうか〇」と呼んでいる動きができる。送り付けに対する解答になり得る。
サイドデッキ
- マルチャミー・フワロス: (サイドデッキにて) 3枚の採用。主として展開系相手の後攻サイチェンで投入。先攻だとクシャトリラでは出力できず、実質ハンデスとなるため、メインでは不採用とした。
- ドロール&ロックバード: 1枚の採用。メインと合わせ合計2枚の採用。例えばペンデュラム系、キマイラ、G適用下でデッキアウトを狙えるデッキや、環境外の大量展開デッキ等へのメタとなるため投入。アトラクターが効きにくい霊獣やふわんに対しても一定の効果が望めるため採用。
- ダイナレスラー・パンクラトプス: 1枚の採用。多くの場合、後攻でライズ1out→パンクラinとする実質名誉クシャトリラ。チェーンブロックを組まない特殊召喚で出力でき、特にG等でドローした場合の手数を増やすカード。
- xxx: 1枚の採用。知っている人は知っているその2。
- 反逆の罪宝-スネークアイ: 1枚の採用。ディアベルスターでサーチできるめくり札としての採用。多くのデッキの場合、魔法罠として埋め込まれたモンスターを処理できず、リソースを奪えるため、クシャトリラと相性が良い。例えばミラジェイドやピュアリィマイフレンド、ホルス等の場を離れた場合に発動する効果の発動条件を満たさずに除去をうてる。メタビやルーン、ペンデュラム系に対しては魔法罠ゾーンをふさぐことで弱体化させられる可能性がある。
- 拮抗勝負: 3枚の採用。主として永続を構えるデッキや、罠無効を持っていないデッキに対して後攻サイチェンで投入。ディアブロシス等、裏除外を活用するクシャトリラの強みと噛みあうと思われる。拮抗が有効でない対面は、フワロス、ドロバ、アトラクターのどれかは刺さると思われるので、相手によって使い分ける1枚。
- 光の封殺剣: 2枚の採用。先攻サイチェンで投入。相手の手札1枚を (ランダムであるけど) 相手ターンで数えて4ターン裏除外で使用不能にするハンデスカード。誘発手裏剣合戦に強い1枚と思われる。相手が何かしら誘発を打った後、伏せて使ってなるべく初動や展開起点を引っこ抜きたい。シャングリラ+ディアブロシスの盤面ができている場合、メインフェイズに入る前に勝負を決められる。ロマン札というよりは、誘発に対してクロスカウンター気味に打つ運用が基本。
- 神の宣告: 3枚の採用。相手のデッキを把握した後の先攻サイチェンで投入。召喚無効や、バック割などに対する対応手段として活用。無効妨害をもたないクシャトリラの弱点をカバーするカードでもある。現時点の環境では、エクストラから出すモンスターに対しての召喚無効が割と有効な印象なので、環境に対するメタ枠の先攻札として投入している。
サイチェンの考え方
- 先攻: 展開とメタビ (罠ぱか) 路線を両立できる構築にする。クシャトリラの上振れの盤面全封鎖と、永続や罠ガン伏せの両方を同時に対処できるデッキは実質ないと思われる。盤面全封鎖については、前に投稿した (クシャトリラ構築論2409、盤面全封鎖展開の例と、構築についての考え方) に一例を紹介しています。相手にこれをされたらマズイと思わせることで、対策カードを積ませるところまで考えて構築する (それも戦略の一つ)。サイチェンで相手のメタを散らして弱体化させる意味がある。展開型だとニビルやマルチャミー等、罠ガン伏せだと羽根、大嵐、コズサイ等を積みたいと思われるが、両方を積ませることで (メタが弱まったり相手の展開に使うカードが抜ける結果) 一点突破しやすくなる印象。
- 後攻: 誘発型 (環境デッキ並に15枚前後の誘発を積む) とめくり札型、手数で越える型 (Gで大量ドローすれば魔法罠EXを使わずともメインデッキのモンスターだけで8回くらい特殊召喚できたりする)、後手から先攻のように動き罠を構える型等、相手によって使い分ける。どの型でくるのか択があることが相手としてはやりにくい部分と思われる。こちらが裂け目やアトラクターを使うとの想定があれば、相手視点だと、スレイとか一滴が抜けやすく、逆にこちら側からは積める (クシャトリラに対してアトラクター等を積むなら別のカードを積む方が強いと思わせて抜かせ、そういうカードと噛みあいが悪いカードが結果として抜けてくる) 場合が多い。
優勝時の構築の写真を参考までに
10/13 カードボックス梅田店 (32人) 5-0優勝
今回使ったクシャトリラの構築です。
— 頭類人@YP (@YP6183091688940) October 13, 2024
参加人数32人、5-0。
1枚初動がなくなり、なんでそれで勝てるのと言われ続け、ライゼとマリスが環境いるせいでXメタ除外メタが積まれる向かい風の中、優勝しました。
展開と罠パカの両刀構築、隠し味あり。 https://t.co/oa8Wdutzub
優勝 頭類人 「クシャトリラ」
— 頭類人@YP (@YP6183091688940) October 30, 2024
10/30 アメニティドリーム 札幌店#OCG #大会結果
出張後ですが2週間ぶりくらいに大会出れました笑。構築は梅田公認32人のを優勝した時と同じです。 pic.twitter.com/krsKUmoSXh
11/10(日)ランキングデュエル 優勝
— 頭類人@YP (@YP6183091688940) November 10, 2024
デッキ: クシャトリラ
ビデオインアメリカ大徳寺店
参加人数 12人
3-0
①ユベル 先❌⭕️⭕️
②サイバー 先⭕️先渡され⭕️
③60HERO 先⭕️🔺(ET引き分け)
パックはブルシク、ネクロム、侍で当たりでした!
試合内容については次コメント pic.twitter.com/CZYzjCnS8C
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