クシャトリラ使いの組む超量@テーマの長所を考えると7軸よりK9型の方が強いと思う
クシャトリラの考え方で組む超量の構築を紹介します。クシャトリラの考え方に則ると、7軸ではなく5軸が良いと考えました笑。以前に上澄みクシャトリラ使いとして、クシャトリラの経験を生かした別テーマの構築を紹介していました。
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今回は、クシャトリラと比較しながら、超量の長所を生かすための構築としては、K9型が良いと思うので紹介します。
クシャトリラと似た特色を持つ超量
超量を組むにあたり、元々はクシャトリラで超量と対戦して、ブラックレイヤーを使われて面白いなと思ったのがきっかけでした。
超量はメインデッキのモンスターのスタッツが高めで、フェンリルと同じスタッツの攻守2400のホワイトレイヤー、ブラックレイヤーを擁し、スタッツはクシャトリラに似ているものの、やや低め、打点2500前後の高打点ビートが可能なXテーマだと思います。テーマカードの19層は実質クシャトリラ・パーピヤス、アルファンボールが、クシャトリラ・ビッグバンを除外した場合の展開効果に似ています。そして超量はグレートマグナスを押し付けるデッキで、ある意味アライズハートを押し付けたいクシャトリラと似ている印象です (マグナスは耐性持ちですが、妨害はターン1なので、同一ターン中複数回妨害を打てるピュアリィやライゼオルよりはターン1の妨害を打つアライズに近い印象)。弱点もクシャトリラと似ていて、各種誘発を重く受ける可能性があり、展開途中に二ビルを受けると盤面が崩壊する可能性がある点、高打点を出されると重い (クシャトリラの場合は3000、マグナスの場合は3600) ところが共通していると思います。一方で、クシャトリラはチェーンブロックに乗らない特殊召喚でモンスターをポン出しできるユニコーン等が強みな一方で、超量のレベル7モンスターはチェーンブロックに乗る効果で特殊召喚するモンスターです。そしてポン出しできるクシャトリラモンスターの誘発効果を押し付ける強みがあるクシャトリラでは、相手の展開を墓穴で弾くよりは、神罠などの強い罠を置いて止まる強みがあるテーマだと思いますが、超量の場合は、X召喚しなければテーマ内に妨害がなく、墓穴で弾く方が強いテーマに思います。
なんならドロー系を打たれてもつっぱしてマグナスを押し付けることが対面によっては有利に働くテーマに思います。クシャトリラは一部カードを使うと以降X縛りが付くカードがあるものの、超量では特に縛りが付かないのが特徴で、完全耐性を持つマグナスがいるため、先攻であっても二ビルを強く使えるテーマだと思います。最大の手数はクシャトリラの方が出ると思いますが、超量の場合は、マグナスを出す通常の展開の過程で手札損失が大きいデッキで、マグナスの横に添えるカードで盤面を硬くするのが良いと思います。また、マグナスが出た後、ライフカットの遅さがネックになる可能性があるので、打点要員をEXに多めに入れました。
二ビルケアとマグナスの相棒としてのK9
メインギミック (22枚)
- 超量妖精アルファン: 1枚初動になり得るカード。アルファンボールと共に除外すると1枚採用だとデッキにアルファンがなくなってしまう点、ホワイトやブルーで回収できる可能性、ブルーと被った場合はブルーを優先して出したい点、召喚権を使って出すよりはゼータン経由で出したいので、2枚の採用。レベル調整するのに活躍。
- 超量妖精ゼータン: アルファンに繋げば1枚初度になり得るカードで、デッキから超量カードを墓地に送る効果を持っているので、起点になるカード。超量モンスターが場にいれば、特殊召喚できるので、手数を増やせる可能性がある。当然3枚採用。
- 超量士ブルーレイヤー: 召喚、特殊召喚成功時に超量カードをサーチでき、ゼータンをサーチするとアルファンに繋がる。初動としたい1枚。墓地効果も優秀で、墓地の超量カードを3枚まで回収できて、リソース戦に強い。当然3枚採用。
- 超量士グリーンレイヤー: 召喚、特殊召喚成功時に手札の超量モンスターを特殊召喚できる。グリーン単体では初動にならず、例えば緑+青/アルファンの手札で緑スタートで効果を無効にされると、展開が止まってしまうリスクがある。墓地に送られた場合に手札の超量カードを墓地に送ることができるので、グリーンレイヤーをゼータンの効果を墓地に送ることで、素引きしたアルファンボールを墓地に送る役割があるので、1枚は必要だと思われる。相手を裏返すX体の超量機獣エアロボロスの効果も有力で、後攻でブラック効果で墓地に送ることで、妨害になり得る。1枚の採用。
- 超量士レッドレイヤー: このデッキのキーカード。自分の場にモンスターがいないクシャトリラ条件でチェーンブロックに乗らない特殊召喚で出力できる (レッドをだしたいがためにクシャトリラモンスターを入れていない)。召喚、特殊召喚成功時に墓地の超量モンスターを蘇生する効果がとにかく大事に思う。X素材から墓地に送られても効果を発動できるので、例えばX素材から落として、墓地効果で展開する等の使い道がある。マグナスを立てるためにも重要だが、マグナスが既に立っている状態で、ライフカットを早めるためにレッドで展開するのも重要に思う。2枚の構築が多いのだが、K9型の構築だとK9と合わせて5Xを出すこともあり、ブラックを誘発として使いたい点、レッド+ブルーでマグナス+K9-17号 “Ripper”の展開をしたいので、最大枚数を採用する意味があると考え、3枚の採用。
- 超量士ブラックレイヤー: 相手が効果を発動したら、手札を捨てて特殊召喚できる。手札誘発としての役割がある。ブラックを手札誘発として使うために、グリーン1枚、レッド3枚、ホワイト2枚 (66%でこのうちどれか1枚を初手に引く) と共に採用。墓地に送られたら19層をサーチする効果も強く、マグナスから落として後続を確保する等、役割が多い。3枚の採用。
- 超量士ホワイトレイヤー: 手札の光属性以外の超量モンスターを墓地に送ることで特殊召喚でき、召喚特殊召喚成功時効果で超量モンスターの墓地送りとレベル合わせ、墓地効果のアルファンサーチor回収効果がある。起点となるカードなのだが、重ね引きした場合、アルファンと合わせ引きした場合に腐ってしまうリスクがあり、超量モンスター1枚持ちの場合に腐るリスクがあるものの、誘発としてブラックを使う際の出力や、複数使うこともあるので2枚の採用。
- 超量必殺アルファンボール: ある意味クシャトリラ・ビッグバンに近いカード。墓地からアルファンと共に除外することで、マグナキャリアを発動する役割がある。いちおう超量士モンスター (X体) が3体いれば相手のカードを全て戻すバウンス効果があるのだけど、召喚条件を無視して相手にEXからモンスターを出された場合、マグナスでも突破困難やつが出てくる裏目があるので、除去効果はないものと思う方が良いと思われる。
- 超量機艦マグナキャリア: 超量士モンスターに超量機獣Xを重ねる効果と、超量機獣3枚がいれば、グレートマグナスを出すことができる。基本的には、マグナスを出すための必須カード。必須ではあるけれど、引き被りの弱さ、ブルーで回収できる点を考慮して1枚の採用。
- 第19層『襲来干渉!漆黒の超量士!!』: ある意味クシャトリラ・パーピヤスに近いカード。基本的には2番目の効果で場にいない属性の超量モンスターをデッキから守備表示で特殊召喚する使い方が一番使うと思われる。相手を守備表示にする妨害もある。超量罠を採用していれば、有効に活用できるが、この構築では超量罠は不採用としている。貫通札兼展開要員なので、3枚の採用。クシャトリラにならって引き被りの弱さを考えて2枚採用もありだと思う。もしヨクルまで採用するなら2枚にするのも一理あると思う。
K9ギミック (6枚)
- K9-17号 イヅナ: K9出張セットで3枚の採用。相手ターンには妨害、自分のターンでは、相手の誘発に備える役割。場合によっては、マグナキャリアで手札から捨てることも。
- K9-00号 ルプス: K9出張セットで1枚の採用。相手ターンには妨害、自分のターンでは、相手の誘発に備える役割。素引きした場合は、マグナキャリアやブラックで手札から捨てる候補になる。
- Case of K9: K9モンスターをサーチする役割。サーチしたモンスターは、ランク5展開をしたり、マグナキャリアで墓地に送る使い方がある。超量は誘発で止まる可能性が高いので、その際のサイドプラン、4枚目のイズナとして機能する可能性を期待しての採用。K9X体の打点上昇を期待しての採用でもある。デッキ枚数を考えて1枚の採用。
- K9-EX強制解除: 妨害としての採用。マグナス+Ripper+強制解除を並べると、マグナスの制限下で1除去+Werewolfの妨害は割としっかりしていると考えての採用。これがK9型超量の強みでやりたい動きだと思う。
その他汎用 (12枚)
- 灰流うらら: 3枚の採用。1妨害とは言っても相手の展開を弱める役割は大切なので、特に刺さる範囲が広いであろううららを採用。ドロー系も重いので、弾くことのできるうららは大事と思われる。
- 増殖するG: 準制限なので2枚の採用。ドローしたところで手数がそんなにでるわけじゃないものの、手札コストが重いので、ドロー系は使いたい。Gの存在が抑止力になるので、ハッタリであっても使う意味はあると考え採用。
- 墓穴の指名者: 汎用カードで最大枚数の2枚採用。ドロー系誘発やうらら、ドロバ、アトラクター等、重くうける誘発が多く、中途半端に止まった盤面がさほど強くないので、墓穴で弾く方が望ましいデッキだと思うので採用。この枠を永続や神罠等を入れるより、墓穴で弾くほうが良いテーマだと思われる。
- 緊急テレポート: 初動となるブルーレイヤーを召喚権を使わずに出せるので必須と思われる。ターン1制限がないので最大枚数の投入が望ましいと思われるが、準制限のため2枚の採用。
- 無限泡影: 3枚の採用。相手ターンに打てる妨害としての採用。相手ターンに打てる妨害としてはK9を踏まないことを考えつつ、自分のターンは自分もK9を使う方針が良いと考えた。
EXデッキの超量 (7枚)
- 超量機獣グランパルス: 魔法罠を割れるカードとして1枚の採用。ブルーレイヤーが初動なので、マグナキャリアで重ねやすい。
- 超量機獣エアロボロス: 相手のカードを対象に取り、裏側守備表示にできる。メインデッキにグリーンレイヤーの採用が1枚のため、1枚の採用。ブラックで出せる妨害。
- 超量機獣マグナライガー: レッド3枚採用と、K9モンスターを使っても出せることから、2枚の採用。ブラックで出せる妨害。
- 超量機獣ラスターレックス: ブラックから出せる妨害であり、ランク7を出しやすいので2枚の採用。
- 超量機神王グレート・マグナス: エースモンスター。6素材持っている場合完全耐性持ちの超雷龍の上位互換なので、制圧力はあるものの、完全耐性故に超量カード以外のサポートができず攻撃力3600を突破される状況では弱く、除去効果がターン1のため、良く考えて妨害を打つ必要があると思われる。1~2枚の採用が良いと思われる。EXから抜かれると厳しいので2枚の採用をしたいところではあるが、今回は1枚の構築とした。割られた場合は、墓地の超量Xを蘇生できるので、これらを素材に後続確保するのと、2枚目を出すのとどちらが良いか考えたとき、後続を出すほうが良いと考え、今回は1枚とした。
EXデッキランク5とK9関係 (4枚)
- 先史遺産ヴィマナ: 無効妨害を使えるカード。素材を2枚取り除くことで、無効妨害を構える。打点要員としての採用でもあり、墓地のXモンスターを拾って打点上昇を狙う役割がある。
- K9-17号 “Ripper”: K9ギミックから最も出したいXモンスター。二ビルなどの誘発ケアを担当し、上振れた場合はマグナスの横に強制解除をともに並べて妨害を構える役割がある。
- K9-00号 “Hound”: ランク5モンスターとしての採用。K9ギミックを使うデッキだとヴァロンが採用される枠 (サメは超量カードが枠を食うので不採用)。ランク5の妨害であれば、ヴァロンのほうが良いのだが、超量の弱みになりがちな打点を補う枠としての採用。
- K9-EX “Werewolf”: 妨害、打点要員、フィニッシャーを務めるカード。K9から出したいモンスター。マグナスの横に並べるXとして、例えばアライズハートやフルアーマードギミックからダークナイトランサー等があるが、ギミックとの兼ね合いを考えるとこちらがあっていると考えての採用。想定通りマグナスと並んでターンが返ってきた場合は、連続攻撃でそのままライフカットして勝利できると思われる。
Xデッキその他 (4枚)
- 流麗の騎士ガイアストリーム: ランク5、7に重ねられるランク6。素材のランク、レベルx200の打点となる。超量で入れる意味は、戦闘すると素材が強制効果で取り除かれるのだけど、素材に入れたレッドを落とすと追撃ができて、ガイアストリームで攻撃→レッドを落とす→超量蘇生して追撃→マグナスで追撃など、連続攻撃できる可能性を評価。超量機獣はX素材がないと攻撃できないので、素材がない超量機獣で攻撃できる状態にする可能性がある。ヴィマナでマグナスを拾った場合、5+12で打点3400にした上でマグナスの墓地効果を使って追撃できる可能性がある。
- ダーク・アンセリオン・ドラゴン: 打点要員としての採用。相手のモンスターを対象にとり、その攻撃力を半分にし、自身の打点をターン終了までそのぶんだけ打点上昇できる。効果が適用できれば、実質3000ライフカットできる。数あるカードでこれを入れる意図は、マグナスは高打点で突破される可能性があり、マグナス突破された後、相手に制圧盤面を敷かれなかった場合は、マグナスを戦闘破壊した高打点モンスターが相手場に攻撃表示で立っている可能性を考え、打点突破を目指す意図がある。
- 天霆號アーゼウス: Xモンスターに重ねて出す。完全耐性マグナスの横に立てておくと強く使える。囮にモンスター1体くらい攻撃表示で立てておき、それを戦闘破壊させて素材を追加する使い方もあり。
- 混沌の戦士 カオス・ソルジャー: マグナスが出せない場合や、マグナスを突破された場合のオプションとしての採用。マグナス突破された後、蘇生効果が通れば、エクシーズ体3体蘇生できるので、あとレベル7を出せれば耐性をつけた状態で出せる。
サイドデッキ (15枚)
- マルチャミー・フワロス: 主に展開系をみる誘発としての採用。最大枚数の3枚を投入。
- マルチャミー・プルリア: K9やVSなど、手札からの特殊召喚を多用するデッキをみる誘発として採用。最大枚数の3枚を投入。
- 原始生命態ニビル: 展開系に対する対策札としての採用。マグナスの存在で、マグナスが出ていればマグナスを巻き込んで二ビルを出す使い方が強いので、先攻で入れる意味がある。超量は二ビルを出しても展開に縛りが付かないので、相性が良いと思われる。ウーサ禁止になった影響で、相対的に強くなったと思われる。枠の都合で2枚の採用。
- マジックカード「クロス・ソウル」: 除去札としての採用。レベル5、レベル7がいるので、展開しながら相手のモンスターをリリースで耐性を貫通して除去できる可能性があり、後攻で入れると強いと思われる。入れておくと特殊召喚メタに対する解答になり得る。二ビル3枚目の部分をこちらにし、1枚の採用とした。
- ハーピィの羽根箒: テーマ内に後ろ割りが基本的にはグランパルスとマグナスでメタビのようなデッキに対しての後ろ割りとしての採用。制限カードのため1枚の採用。
- 大嵐: 羽根と同じ役割。制限カードのため1枚の採用。
- 禁じられた一滴: 速攻魔法で、対象を取らずに無効をうて、K9のようなこちらのターンにでてくる妨害を止めることができ、バグースカ等への解答となるので採用。最大枚数の3枚の採用。
- レッド・リブート: ほぼ羽根と近い役割。永続罠や神罠などの召喚無効や、あいてのテーマ罠による展開等を阻止する役割。制限カードのため1枚の採用。
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